今月の釈迦説法
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今月の釈迦説法

釈迦が菩提樹の下で悟り、説いた教えとは中道(ちゅうどう)、縁起(えんぎ)、四聖諦(ししょうたい)、八正道(はっしょうどう) の四つの真理から成り立っています。
これらの修行を積むことによって煩悩をなくし、結果として苦を克服することができるとされています。

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2014年4月

「ごえん」 わたしたちが自覚する以前から、つながっています。

「袖振り合うも多生の縁」という言葉があります。「多生」を「多少」と書き間違える人もいますが、「多生」でなければ、この言葉の正しい意味にはなりません。

往来で行き交う人の着物の袖先が、軽く接するようなささやかな関係であっても、何度も生まれ変わる中で生じた貴重な縁であることを意味しています。

しかし、長い時間の中で育まれたご縁であることを意識することは、なかなか難しいことです。

直接的な原因について思いをめぐらすことはできても、遠い過去からの原因を自覚し続けることは本当に困難です。

親鸞聖人は『教行信証』(親鸞聖人の主著)の「総序」で、

 ああ、弘誓の強縁、多生にも値ひがたく、真実の浄信、億効にも獲がたし。
 (ああ、ぐぜいのごうえん、たしょうにももうあいがたく、しんじつのじょうしん、おくこうにもえがたし)
 たまたま行信を獲ば、遠く宿縁を慶べ
 (たまたまぎょうしんをえば、とおくしゅくえんをよろこべ)

と仰っています。

阿弥陀さまからの願いである大いなる本願は、いくたび生を重ねてもあえるものではなく、まことの信心はどれだけ時を経ても得ることは難しい。

思いがけず、真実の行と信を得たなら、遠い過去から、阿弥陀さまの光が、育み続けてくれていたご縁を感謝しよろこぶべきであると、親鸞聖人はお示しくださっています。

私たちは、心配し続けてくれている人、願い続けてくれている人がいても、当たり前のようにそのことに気付かなかったり、ついつい忘れてしまったりしています。そうした縁が途切れた時、心配してくれていた人がいなくなった

時に、やっと、その大切さに気付くということも少なくありません。

阿弥陀さまの光明は、私たちの気付かない遠い過去から、すべての人々を照らし続けています。

そのことが、貴重なご縁となって、今、救いに出あっているのです。

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