今月の釈迦説法
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今月の釈迦説法

釈迦が菩提樹の下で悟り、説いた教えとは中道(ちゅうどう)、縁起(えんぎ)、四聖諦(ししょうたい)、八正道(はっしょうどう) の四つの真理から成り立っています。
これらの修行を積むことによって煩悩をなくし、結果として苦を克服することができるとされています。

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2014年5月

「ごえん」 わたしたちが認識している以上に、遠くまで広がっています。

質問です。名前しかわからない、全く見も知らぬ遠くの人へ手紙を届けなくてはなりません。

何人を仲介すれば、目的の人に、その手紙は届くでしょうか?

これは、アメリカで1960年代に実際に行われた実験です。

1600キロ離れた土地に住むビジネスマンに、自分より関係の深そうな方に手紙を渡すという方法で、人づてに手紙を送ろうとします。すると、平均してたったの6人を介するだけで目的の人物に届くのです。

これはアメリカ国内での実験でしたが、2002年には、世界規模で同様の実験を行いました。

すると、やはり同じく6人で届いたそうです。

私たちは、広い世界の中で、ばらばらに生きているように思いがちです。

遠くにいる人であれば、全く無関係に生きているように感じてしまいます。

しかし、誰もが、たった6人を通してつながり合っていける世界、「スモールワールド」に生きているということを、これらの実験は証明したのです。

インターネットが急速に発達している現代では、世界は、さらに小さなものになっていくことでしょう。

しかし、私たち人間は、私と外の世界を切り分けて認識する習慣を持つため、つながりを断って、世界を認識していまいがちです。

それによって、自己中心的な視点に縛られ、自己へのとらわれから離れられなくなり、つながっていても、また、つながる可能性があっても、そのことを自覚することができないでいます。

個別に独立した存在として切り離された関係をつくり、お互いに、ねたみ、怒り、非難の心で見てしまうのが、私たちのありさまなのであり、疎外される人々を生み出す私たちの社会のありのままの姿です。

遠い、近いという感情は、私たちの心がつくり出すものです。

自他を隔てることのない仏さまの智慧を鏡とするとき、自己のとらわれから離れられない私たちに、分別するあり方を省みて、互いにつながりあっていける可能性が、開けてくることでしょう。

 

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