今月の釈迦説法
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今月の釈迦説法

釈迦が菩提樹の下で悟り、説いた教えとは中道(ちゅうどう)、縁起(えんぎ)、四聖諦(ししょうたい)、八正道(はっしょうどう) の四つの真理から成り立っています。
これらの修行を積むことによって煩悩をなくし、結果として苦を克服することができるとされています。

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2014年7月

「ごえん」誰もがつながっていけることです。

毎年お正月になると、初詣の参拝者で多くの神社や仏閣はにぎわいます。

中でも、若者たちに人気なのが、「縁結び」の御利益です。

「今年こそは素敵な人と出会いたい」と、「良縁成就」のお守りを求めて長蛇の列ができる風景は、この時期の風物詩といえるでしょう。

このように、私たちが求める「ご縁」は、「悪い縁」をとりのぞき、「良い縁がほしい」「自分の思い通りの異性が見つかれば良い」という思いが反映された、いささか都合の良いものであることが多いようです。

しかし、私と仏さまとのあいだにある「ご縁」は、こうした私たちが求める「縁結び」とは、全く違うものです。

曇鸞大師(6世紀に活躍した中国の僧)は、慈悲について述べる中で、阿弥陀さまの慈悲を「無縁、これ大悲なり」(『往生論註』上巻、『註釈版聖典七祖篇』62頁)と示しておられます。

「無縁」とは、仏教では「つながりがない」という意味ではなく、「特定の対象(縁)を選ぶのではない」ことを意味します。

つまり、阿弥陀さまから結ばれた私との「ご縁」は、どのような者に対しても向けられる大悲(私たちを慈しむ心)のはたらきそのものなのです。

このことが、『仏説無量寿経』には「十方衆生を救う」と誓われています。

「十方衆生」とは、あらゆる世界のいのちあるものという意味です。

阿弥陀さまの普遍の救いに出あうとき、自分中心の世界に生きていた私が、仏さまにつながっている世界、仏さまの慈しみに包まれている世界の中にあると、気付かされていくのです。

縁のよしあしを気にして思い悩む私たちに対して、阿弥陀さまの方からすでに、全ての者に対する「ご縁」が結ばれています。

この仏縁を通して、私たちが、互いに阿弥陀さまの大悲に等しく包まれているもの同士であったことが知らされていくのです。

 

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