今月の釈迦説法
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今月の釈迦説法

釈迦が菩提樹の下で悟り、説いた教えとは中道(ちゅうどう)、縁起(えんぎ)、四聖諦(ししょうたい)、八正道(はっしょうどう) の四つの真理から成り立っています。
これらの修行を積むことによって煩悩をなくし、結果として苦を克服することができるとされています。

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2014年9月

「ごえん」 わたしと仏さまのことです。

毎年お正月になると、年賀状を送ります。

しかし、せっかく送った年賀状が、「宛先不明」で返ってくることがあります。どこかへ引っ越しされたのか、お亡くなりになったのか・・・・・・・。

原因はわかりませんが、返ってきた年賀状を見て、寂しい気持ちになった経験を持つ方も、多いのではないでしょうか。

大切なご縁であっても、ふとしたことで失われてしまうのが、私たちが生きている人間世界の関係です。

それは、親子や夫婦といったかけがえのない大切なご縁であっても、変わることはありません。

なぜなら、「死別」を免れることはできないからです。

『仏説無量寿経』(ぶっせつむりょうじゅきょう)には、独りで生まれ、独りで死んでいくとあります。

人間は、生まれるときも死ぬときも独りであるというこの言葉には、生死のもたらす別離の悲しみが示されています。

親鸞聖人は「人間の八つの苦しみ(※1)の中で、愛別離苦がもっとも痛切なものである」と仰ったと『口伝鈔』(くでんしょう)に伝えられています。

八つの苦しみの中には、自分が老いること、死んでいくことの苦しみも含まれますが、そうした苦しみよりも、慈しみ合っているもの同士が別れていくことほど、悲しく切ないものはないと仰っているのです。

この言葉からも、大切な縁が切れてしまうことの痛みの大きさが、あらためて実感されます。

そのような私たちに対して、阿弥陀さまの救いは、決して断ち切れることがない縁として届いています。

はるか昔から、そして今も、未来も、「摂取不捨」(救い取って決して捨てない)として、すべてのいのちあるものの元に、阿弥陀さまの光は届いています。

この誰もがつながっていける、途切れることのない阿弥陀さまからのご縁をいただいていくことを、「信心」というのです。

そして、信心をいただいた私たちは、お浄土に生まれ、仏となって、ご縁あった人々との間に、永遠のつながりを結ぶことができるのです。

※1 「八つの苦しみ」は「八苦」といい、生・老・病・死の四苦に愛別離苦、怨憎会苦、求不得苦、五蘊盛苦の四つを加えたものです。

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