今月の釈迦説法
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今月の釈迦説法

釈迦が菩提樹の下で悟り、説いた教えとは中道(ちゅうどう)、縁起(えんぎ)、四聖諦(ししょうたい)、八正道(はっしょうどう) の四つの真理から成り立っています。
これらの修行を積むことによって煩悩をなくし、結果として苦を克服することができるとされています。

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2014年12月

「ごえん」 わたしはあらゆるものにつながっています。

「僕は誰からも必要とされていない。私なんていなくてもいいんじゃないか・・・・・」

学校や職場で、こうした思いを持つ方は、決して少なくないのではないでしょうか。

最近では厳しい就職活動の中で自分の存在そのものが否定されたように感じ、自らいのちを絶つ学生がいることも報道されています。

「あなたの代わりはいくらでもいる」などのように、取り換え可能な人間と言われることほど、「生きる意味」を失う体験はありません。

まさに私たちは、「誰かにとって大切な存在であること」によってはじめて、「自分の大切さ」が実感できるのです。

仏教には、「インドラの網」という有名なたとえがあります。

インドラとは古代インドの神様であり仏教では帝釈天(たいしゃくてん)という名で知られています。

その宮殿を飾っている網の結びめの一つひとつには宝珠が結わえられており、それらがちょうど合わせ鏡のように互いに互いを映しあい、どれか一つの宝珠をとりあげれば、そこにはその他すべての宝珠の姿が映し出されているというのです。

自分の顔は、鏡に映して見ることができるように、私自身の姿についても、自分で気付くより、他者の存在を通して知らされるということがしばしばあります。

同様に、他者にとってもまた、他ならない私の存在が大きな意味を持っています。

このように、あらゆる存在が互いに関わり合いながら形づくられている究極な縁起の世界こそが、私たちが生きているこの世界なのです。

今、生きているこの私こそが、実は「すべての存在にとってなくてはならない、大切な私」であることを、仏教は伝えています。

 

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