今月の釈迦説法
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今月の釈迦説法

釈迦が菩提樹の下で悟り、説いた教えとは中道(ちゅうどう)、縁起(えんぎ)、四聖諦(ししょうたい)、八正道(はっしょうどう) の四つの真理から成り立っています。
これらの修行を積むことによって煩悩をなくし、結果として苦を克服することができるとされています。

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2017年5月

阿弥陀さまの誓い

迷い苦しんでいる私のために

 

よく、「仏像のお姿を鑑賞して歩くのが、私の趣味です」と、お話くださるかたがございます。

仏像には、それぞれそれをを造られたかたの、願いや思いが込められており、大変味わい深い

ものであります。阿弥陀さまにも、いろいろな姿のお像があります。鎌倉の大仏さまは、座っ

たお姿の阿弥陀さまで、いつも、静かに私たちを見下ろしておられます。また、京都の永観堂

の阿弥陀さまはうしろを振り返りながら歩いておられます。まるで、間違いなく私たちが後ろ

をついてきているかどうか、心配でたまらないというご様子です。浄土真宗のお仏壇には、

必ず立った姿の阿弥陀さまがおられます。「わたしがおりますよ、安心してください。必ず

救います」とかたりかけ、私たちに向かい、進んできてくださっておられます。

これらの阿弥陀さまのお像は、姿こそ違いますが、みんな、制作された方々が、「阿弥陀さま

の誓い」を知り、感動し、その喜びをより多くの人々とわかちあうために、嬉々として作り上

げられたものであります。

その「阿弥陀さまの誓い」は、『仏説無量寿経』の中に、詳しく書かれております。簡単に申

し上げますと、阿弥陀さまは、世の中の人々の姿を深く見つめ、人々が己の欲に執われて迷い

苦しんでいる姿をご覧になり、また、己の迷いにも気づくことなく、急がなくても良いことに

かまけて、自分を失っている姿をご覧になり、そのような人々をこそ救わねばならないと決心

されました。そのために、阿弥陀さまは、仏の位を捨てて、菩薩の位に降り、阿弥陀さまの誓

いを信じ、お念仏を申すものは、必ず阿弥陀さまのお浄土に生まれなければ、悟りを開かない

との誓いをたてられました。そして、永劫の修行を積まれ、その誓いを成就され、仏になられ

たのです。

このように、阿弥陀さまは、「修行も満足にできず、迷い苦しんでいる人」のために仏となら

れたのです。親鸞聖人は、「阿弥陀さまのお誓いを、よくよく考えてみると、私自身のために

ご心配くださり、ご修行くださるのだなあ」との、感慨を述べておられます。お仏壇の前に座

り、阿弥陀さまを仰ぎ、そのお姿を通し、お像を造られた方の喜び、また、親鸞聖人の感慨を

共感することができれば、幸いだと思います。

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