今月の釈迦説法
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今月の釈迦説法

釈迦が菩提樹の下で悟り、説いた教えとは中道(ちゅうどう)、縁起(えんぎ)、四聖諦(ししょうたい)、八正道(はっしょうどう) の四つの真理から成り立っています。
これらの修行を積むことによって煩悩をなくし、結果として苦を克服することができるとされています。

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2017年8月

母のいのちを力として

「南無阿弥陀仏」の名号いわれ

 

阿弥陀如来は、煩悩に眼(まなこ)おおわれて、暗闇の人生しか歩むことのできない私のために、

光明となり、名号となってはたらきかけてくださっています。あらゆるところにいきわたる光明

で、迷える私を照らしどおし、名号を十方にひびかせて、私に念仏の声を出さそうとはたらきず

めなのです。私たちはは、如来の光明にはぐくまれ、やっと仏法(仏さまの教え)にあい、浄土

真宗のみ教えに出遇う(であう)ことができました。しかし、悲しいことには、光りかがやく如

来のお姿を見せていただくことができません。このような私たちなので、南無阿弥陀仏のお名号

(みょうごう)に、迷いを離れ悟りを開かせる大きな功徳をそなえ、お喚び声(およびこえ)と

なって届いてくださっているのです。ここのところを、いま『正信偈』(しょうしんげ)には、

本願名号正定業(ほんがんみょうごうしょうじょうごう)(本願の名号は正定の業なり=阿弥陀

如来が、ご本願のお誓いどおりに仕上げたもう南無阿弥陀仏の名号(みょうごう)こそ、間違い

なく私を浄土に往生させてくださる力なのです)と、親鸞聖人はお示しになっています。この名

号によるおはたらきを、お母さんが赤ちゃんに与える母乳にたとえて、味わってみましょう。

すでに母乳には、子の体と心を育てるすべてのはたらきが、まどかにそなわっていました。母の

願いそのもの、いのちそのものが母乳だったのです。しかも、子の食べねばならないものを自ら

が代わって食べることにより、母乳となるのですから、それは母の上にすでにできあがっている

のであります。けれども、子が乳房にあうことで、乳が入って腹がふくれ、子は養われるのです

から、母乳は母のもとにあっても、母のものではなくまったく子のためにあるものなのです。

阿弥陀如来は、長くご苦労の末、私が悟りを開く力として、本願にお誓いになったとおりに、

南無阿弥陀仏の名号をすでに成就され、喚び声(よびごえ)となって私にいま届いてくださって

います。如来のいのちの結晶としてできあがった名号が、そのまま私に届き、悟りを開く力とな

りたもうてあるのです。そこを「ご本願どおりに仕上がった名号は、正(まさ)しく、まちがい

なしに、私がお浄土に生まれることを決定する業因(力)である」と、あおがれるのであります。

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