今月の釈迦説法
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今月の釈迦説法

釈迦が菩提樹の下で悟り、説いた教えとは中道(ちゅうどう)、縁起(えんぎ)、四聖諦(ししょうたい)、八正道(はっしょうどう) の四つの真理から成り立っています。
これらの修行を積むことによって煩悩をなくし、結果として苦を克服することができるとされています。

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2017年9月

海の働きのように

阿弥陀如来のお慈悲

 

凡聖逆謗斉廻入(ぼんじょうぎゃくほうさいえにゅう)

如衆水入海一味(にょしゅうしいにゅうかいいちみ)

 

上は『正信偈』の一説です。凡夫も聖者も、五逆や謗法の罪人も、他力の信心を恵まれれば、み

なともに涅槃の悟りを約束された身とならせていただけます。

ちょうど、たくさんの河川の水が大海に流れこむと、同じ塩味の海水になるようにと、海のはた

らきにたとえられます。

海は、あらゆるものを受け入れて、はねつけません。受け入れるだけでなく、すべてを自分と同

じものにしてしまう働きがあります。きれいな水も汚れた水も、また、大河の水も、小川の水も

、同じように受け入れ、同じ潮(うしお)にかえ、一つの塩味としてしまいます。

阿弥陀如来のお慈悲も、このように煩悩具足の凡夫も、いや、大恩ある親にそむいて殺したりす

る五逆の悪人や、仏の教えを信じないばかりか、謗ってやまない謗法の罪人であっても、ひたす

らに仏道を歩まれる菩薩と同じように受け入れ、すべてを同じものに変えてしまわれますから、

海にたとえられているのです。海があらゆる水を同じ潮に変えるように、如来のお慈悲はどんな

ものをも分けへだてなく功徳の潮に一味にされるのであります。

ですから『高僧和讃』曇鸞章にも、

 

名号不思議の海水は

逆謗の屍骸もとどまらず

衆悪の万川帰しぬれば

功徳のうしおに一味なり

尽十方無碍光の

大悲大願の海水に

煩悩の衆流帰しぬれば

智慧のうしおに一味なり

 

と、高らかに歌いあげられています。

阿弥陀如来のお慈悲は広大無辺ですから、そのおこころをあて頼りとするものには、お浄土で悟

りをひらくことに何の分けへだてもあろうはずがありません。ただ自分のはからいをすてて、素

直に仰せに従うとき、凡夫も聖者も、さらには五逆(①父を殺し、②母を殺し、③阿羅漢を殺し、

④仏身を傷つけて血を流し、⑤教団の和合を重るような重い罪)や仏法をそしるという謗法の罪

を犯すような極悪人ですらも、ひとしくその恵みを受けることができるのであります。ご本願の

うえでは、五逆と謗法の罪人は救いから除かれているように見えますが、このような人でも、心

をひるがえして如来の喚び声にめざめ、素直におまかせすることによって、すべての菩薩がたと

同じようにお救いにあずかり、お浄土で悟りをひらくことができると、親鸞聖人は、信心の利益

として示されているのです。

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