今月の釈迦説法
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今月の釈迦説法

釈迦が菩提樹の下で悟り、説いた教えとは中道(ちゅうどう)、縁起(えんぎ)、四聖諦(ししょうたい)、八正道(はっしょうどう) の四つの真理から成り立っています。
これらの修行を積むことによって煩悩をなくし、結果として苦を克服することができるとされています。

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2018年1月

新年のご挨拶

新年のご挨拶を申し上げます。昭和から平成という元号に変わり、慣れ親しんだ「平成」も、今

年最後の年となりました。「平成」の名前の由来は、『史記』五帝本紀の「内平外成(内平かに

外成る)」、『書経』大禹謨(偽書)の「地平天成(地平かに天成る)」からで「内外、天地と

も平和が達成される」という意味です。平成の前、「昭和」の由来は、四書五経のひとつ書経尭

典の「百姓昭明、協和萬邦」による。国民の平和および世界各国の共存繁栄を願う意味です。

「昭和」「平成」共に、平和という言葉が出てきます。平和とは、戦争や紛争がなく、世の中が

おだやかな状態にあること。心配やもめごとがなく、おだやかなこと。という意味が込められて

います。これは、時代や世界情勢だけでなく、私たちの人生にも同じようなことが言えるのでは

ないでしょうか。私たちの暮らし(生活)は今まさに「ストレス社会」と言っていいのではない

でしょうか。仏教を開かれたお釈迦さまは、生きることは「苦」だと言って、悟りをひらきまし

た。この「苦」を文字通り「苦しみ」と解釈してしまうと、人生が苦しいだけのものに思えて厭

世的な気分になってしまいますが、「苦」とは、「ストレス」のことだと考えれば納得がいきま

す。人生は「苦=ストレス」だと知ったお釈迦さまは、菩提樹の木の下で静かに座禅をし、悟り

に至ります。生きていくことは「苦=ストレス」であり、厳しい現実ですが、この現実を受け入

れないと、ストレスとの上手なつきあいは始まらないと思います。

ところで、「しあわせ」と聞くと、皆さんはどちらの「しあわせ」を思い浮かべますか?

多くの方が「幸せ」を思い浮かべることでしょう。けれども、辞書で幸せと調べても、幸せのみ

の表記は出てきません。大辞林で「しあわせ」と調べると、しあわせ【仕合わせ・幸せ・仕合せ

・倖せ】①めぐりあわせがよい・こと(さま)。幸運。幸福。②めぐりあわせ。運命とありま

す。幸せを多くの方は①にあるような、幸運や幸福を、幸せと思い浮かべるでしょう。その幸福

を大辞林で調べると不自由や不満もなく、心が満ち足りている・こと(さま)。とあります。

心が満ちたときに人は幸せ・幸福を感じるのです。私は美味しいご飯を、お腹一杯に食べたとき

に、幸せを感じます。皆さんも様々な場面で、幸せを感じることがありましょう。けれども、

このお腹一杯で幸せな私の幸せは、私一人の力で成されたでしょうか。食材があって、それを運

ぶ人がいて、調理をする人がいて、提供する場があって。他にも様々なことが重なり合って、

今私は幸せを感じられているのです。この幸せは、一人では決して成しえないということです。

「しあわせ」のもう一つの意味としてめぐりあわせ。運命。とあります。元々「しあわせ」とい

う言葉は、幸福感を表すのではなく、その成り立ちを表している言葉でした。「仕 + 合わせる」

様々なことが重なり合って、物事は成り立っているということです。良いことも、悪いことも、

悲しいことも、辛いことも、笑うことも、出会うことも、別れていくことも、生まれ老いていき

病みやがては、この世を去っていくことも全て含めて「しあわせ」でした。いつしか、幸福だけ

を幸せと認識され、本来の仕合わせが見えにくくなってしまいました。ついつい、何かあると私

一人の力と、思いがちになってしまいます。

けれども、どんなこともおかげ様。「しあわせ」の本来の意味を大事にしながら、たくさんの仕

合わせを感じて、平成最後の年を歩んでいきたいものです。

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