今月の釈迦説法
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今月の釈迦説法

釈迦が菩提樹の下で悟り、説いた教えとは中道(ちゅうどう)、縁起(えんぎ)、四聖諦(ししょうたい)、八正道(はっしょうどう) の四つの真理から成り立っています。
これらの修行を積むことによって煩悩をなくし、結果として苦を克服することができるとされています。

概要写真

2019年3月

3月(弥生)~やよい~

日本では、旧暦の3月を弥生(やよい)と呼び、現在でも新暦3月の別名としても用いていま

す。 弥生の由来は、草木がいよいよ生い茂る月「木草弥や生ひ月(きくさいやおひづき)」が

詰まって「やよひ」となったという説が有力だそうです。

今年も本当に早いもので、新しい年を迎えたなぁと思っていたらもう3月です。

お寺では「春季彼岸会」が勤まります。暑さ寒さも彼岸までとは本当に言ったものですね。

彼岸が近づいてくると、たくさんの方がお参りに来られます。そして時々色んなご相談もお受

けいたします。自身の人生相談、家族の事、お墓の事、嫁姑の事、永代供養の事などなど、

様々な悩み事を聞いています。

その中でいつも感じる事は、誰もが「本当の癒し」というものを求めているんだなという事を

常々思います。核家族化に伴い、宗教離れに拍車をかけているのも事実でありましょう。

しかし、心の癒しも求められています。日本国内で宗教法人の数は約18万2千(平成23年)

と言われています。新しい新興宗教が出来ては潰れ出来て潰れを繰り返しています。

日本の人口は約1憶2633万人(平成31年)であり、その数に対して宗教法人の数が約18

万とは決して少なくない数だと思います。

でも逆に言うとそれだけ「癒し」を求めている方が多いという事ではないでしょうか。

「藁にもすがる思い」という言葉がありますが、掴んだ物が藁だったら沈んでしまうのです。

しかしそれでも癒しを追い求めている方も少なくありません。その癒しというものは、一定の時

間だけは癒しの効果がありますが、しばらくするとまた不安になります。

そうすると、もっと強烈な癒しが必要になります。ある意味でそれは麻薬的なものなんです。

仏教が与えてくれるのは、癒しではなく『安心』です。真実の安心です。殺伐とした世に生きる

私たちが安心を得る為には、仏教の教えから安心を得る事が大事です。仏教を開かれた釈尊は、

この現実世界「苦」であると見極め、それを乗り越える道を示してくださいました。

私たちは日々多忙な生活を送る中で、「人は、生まれ、やがて老い病み、そして死ぬ」という

事実に気づくことなく時を過ごしてゆきます。

けれども、ひとたび病や死によって、その厳然たる事実を目の前にする時、不意に、今まで日常

性の中に埋没していた自己に出会うとともに、不安と驚きの中で自己の現実に迷い、ただいたず

らに苦しまざるを得ません。釈尊は「世の常の人びとは、避けがたいことにつき当たり、いたず

らに苦しみ悩むのであるが、仏の教えを受けた人は、避けがたいことを避けがたいと知るから、

このような愚かな悩みをいだくことはない」と説かれました。

老病死の現実に直面し苦悩する人すべてに対し、仏教本来の教えが正しく伝わり、真の心の安ら

ぎが恵まれることを切に願うばかりです。

老病死といういわば釈尊の教えの出発点に立つことによって、み教えにふれる一人ひとりの心の

眼が開かれ、真の安らぎが与えられることを願ってやみません。

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