今月の釈迦説法
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今月の釈迦説法

釈迦が菩提樹の下で悟り、説いた教えとは中道(ちゅうどう)、縁起(えんぎ)、四聖諦(ししょうたい)、八正道(はっしょうどう) の四つの真理から成り立っています。
これらの修行を積むことによって煩悩をなくし、結果として苦を克服することができるとされています。

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2019年4月

平成から令和へ

令和

いよいよ新しい元号が発表されました。書きやすさ、覚えやすさ、意味合い等踏まえて『令和』

(れいわ)となりました。この『令和』は、万葉集が典拠とされています。

原文は、「時、初春の令月にして、気淑よく風和ぎ、梅は鏡、前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫

す。」というのが原文です。

これを、現代語にすると、「時は初春の令(よい)月(※この場合『令』は”物事のつやがある

ように美しい”の意)であり、空気は美しく、風は和やかで、梅は鏡の前の美人が白粉(おしろい

)で装うように花咲き、蘭は身を飾る衣に纏う香のように薫らせる。」という意味があるそうで

す。日本国内で、唯一戦争が起こらなかった時代は「平成」だけです。「令和」の時代も、国内

外共に、平和で戦争や紛争差別など起こらない時代になって欲しいものです。新しく元号が変わ

るこの年に、MLBのイチロー選手も現役引退を発表されました。海を渡りアメリカという土地で

偉業を成し遂げました。

彼は、球場入りする際、誰よりも早く球場入りをし、入念にグラブやバット、シューズなどの手

入れをし、時間をかけて身体のストレッチをし試合に臨んだといいます。試合後も他の選手はグ

ラブやバット、シューズなどを専属の方達にメンテナンスをさせてたみたいですが、イチロー選

手だけはそれを自身で行っていたそうです。

ここまで偉大な選手になれたのは、言うまでもなく、グラブやバット、シューズを野球をする道

具として見るのではなく、野球をする為の身体の一部として見て、人の倍以上努力をし、人の倍

以上野球に対する勉強(探求心)を持ち続けていた結果だと思います。グラブあってこそ、バッ

トあってこそ、シューズあってこそという心が偉大な結果を出したのではないでしょうか。

インタビューで彼は、「僕の野球のスタイルには終わりがない」と言っていました。

仏教には「求道心」(ぐどうしん)という言葉があります。

書いて字の如く「道」を「求」める「心」です。この心には、終わりというものがありません。

私たちの人生(いのち)もいつ終わりがくるかは誰にも分かりません。分からないという事は、

この世の縁尽きてこの世を去るまで、終わりがないと言い換える事が出来るのではないでしょう

か。「何のためにうまれたのか」「何のために生きるのか」「何で死ななければならないのか」

という問いを漠然と持ち続け、何気なく生きているのが人間だと思います。人生の最後になり、

「こんなはずじゃなかった」「自分の人生は何だったんだろう」と必ず、絶望感や焦燥感を伴

い、我が身に返ってきます。そして「死」や「別れ」は不意を突いてある日突然にやってきま

す。生きている限り、「求道心」を持ち続け、この人生(いのち)を虚しくしないために、道

を求める事が大切だと思います。

なぜ大切なのか、それは、この人生(いのち)を歩んでいるのは、他でもない『私』だからで

す。明日がある明日があると思って日々を送っている私たち。思っている以上に時間が経つの

は早いのです。

仏教(いのちの教え)に出遇う(であう)という事は、何気ない時間からかけがえのない時間

を頂きながら生きていくという事です。イチロー選手の生き方に学ぶ事がまだまだありそう

ですね。 合 掌

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