今月の釈迦説法
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今月の釈迦説法

釈迦が菩提樹の下で悟り、説いた教えとは中道(ちゅうどう)、縁起(えんぎ)、四聖諦(ししょうたい)、八正道(はっしょうどう) の四つの真理から成り立っています。
これらの修行を積むことによって煩悩をなくし、結果として苦を克服することができるとされています。

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2019年5月

新元号「令和」

『迷惑をかけるな』と教えるのは道徳

『迷惑をかけている』と教わるのが宗教

 

いよいよ新しい元号「令和」の時代が始まりました。天皇皇后両陛下は、国民には分からない緊

張感や不安プレッシャーなど、そして諸外国との外交など大変なご苦労があることでしょう。

話は変わりますが、令和天皇の幕開けと共にここ最近、「高齢者ドライバー」の事故が多発して

います。私も法務で車を運転する事が多いのですが、周りの車を見ていて感じる事は、ひょっと

してこの車のドライバーは高齢者の方なのかな?と思う事が多々ありますが、ほとんど的中しま

す。長いドライバー人生の経験からでしょうか、「自分は絶対に大丈夫‼」という自身の運転技

術に根拠のない『自信』を持っている方もいるようですが、「過信」ほど怖いものはありませ

ん。お酒も同じで、お酒を飲んで「酔った~」と言える方は、実際にはさほど酔っていません。

しかし、明らかに酔っていながら「俺は酔っていないから大丈夫!」と言う方にはかなり注意が

必要です。無事故なのは、本人ではなく、周りの用心があるからです。自信を持つことは結構で

すが、それが知らぬ間に過信になると大変です。若い時には、自身のことが何でもできますか

ら、自分の力や経験知識に頼る事が多いものです。頼るものがあると、過剰な自信から、周りの

言う事には耳を貸さない状態になります。これは、若さの招く過ちかもしれません。

しかし、これまであて頼りにしてたものが、頼りにならなくなっていくのが、「老い」でありま

す。昨日出来なかった事が、今日できるようになる事が子供の成長であり、昨日出来た事が今日

出来なくなって来ることが「老い」であります。その事実をしっかりと受け止めていく事が大切

でありましょう。

生きる事は「老い」「病み」「死」そして出会った人と別れていく「愛別離苦」という厳しい現

実を受け入れ難くても、受け入れていかねばなりません。「老」の英訳は、「古い」だけではな

く、「成熟した」という意味を持つ形容詞でもあります。ウイスキーも同じですね。

その文字通り捉えるならば、「高齢者(老人)」=「成熟した者」という事になります。以前、

「切れる若者」という言葉が流行りましたが、今は「切れる高齢者」と言われ、駅構内、電車、

バス、病院等で大声でクレームを言われる高齢者が社会問題になっています。「老・病・死」と

いう人生の必然を受け入れ、成熟した高齢者が増え、「切れる高齢者」という言葉が死語になる

ことを念じたいものであります。歳をとり高齢者に変わっても、本人の気持ちが変わらなければ

若い頃と何も変わりません。堂々と「老い」に自覚と誇りを持ち続ける高齢者がこれからの時代

増える事を望みます。「誰にも迷惑をかけていない!」と言い放つ人間の周囲の者は、とても迷

惑しているものです。『事故はいつもの道で起こる』と言われます。「事故」同様に、普段の

「自己」にも気を付けましょう。

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