今月の釈迦説法
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今月の釈迦説法

釈迦が菩提樹の下で悟り、説いた教えとは中道(ちゅうどう)、縁起(えんぎ)、四聖諦(ししょうたい)、八正道(はっしょうどう) の四つの真理から成り立っています。
これらの修行を積むことによって煩悩をなくし、結果として苦を克服することができるとされています。

概要写真

2019年7月

出会いと別れ

先月、6月13日午後11時3分に、先代住職の父が亡くなりました。僧侶として常日頃から、

通夜、葬儀へ行きお勤めをし、その後も年忌法事を勤めさせて頂いている事でございますが、

いざ親を亡くすと、心に穴が開いたような感覚の中、ただただ日々が過ぎていきます。

その日は糟屋郡志免町の方へ、とある葬儀へお勤めに行ってました。葬儀が終わり控室に戻っ

て来た際、タイミングを見計らっかのように戸を開けたと同時に電話が鳴り、父が亡くなった

事を知りました。時は少し戻り6月6日父と母を、姉のいる佐賀県武雄まで車で送って行きま

した。普段なら、高速で送ってすぐに福岡へ戻ってた事でしょう。

それが、不思議なことにこの日はゆっくりと海でも眺めながら唐津経由でゆっくりと風景を楽

しみながらドライブをしました。6月11日が父が病院での検査の為、再度、唐津まで父と母

を迎えに行きました。そして11日検査の日、父は変わらず体調がすぐれない様子。待合室で

ゆっくりとただただ時間だけが過ぎ、車椅子の上で父はかなりきつそうにして受診を待ってい

ました。1時間程経ってやっと受診。主治医の先生とは20数年来の関係。この時すでに父は

腎臓も患っており、腎不全のステージ4つまり現状維持。極度の食事制限を1か月以上もして

いました。約25年前に心臓の人工弁の手術、バイパス手術、ステント、動脈瘤破裂直前によ

り人工血管を入れ、腎臓の為には運動をしなくてはならない。運動をすると心臓が痛み苦しく

なる。心臓の為には安静第一という矛盾をかかえ「戴いたいのちあらん限り」という思いの中

生かされてきました。先生曰く、14日(金)から入院しましょうという事で、受診後病院内

のレストランで父と母と3人でお昼を頂きました。

何となくこれが最後の3人での食事になるのではないだろうかと思ったのか、極度の食事制限

をしていた父に、「うどん」と「かつ丼」を食べさせました。すると父は嬉しそうに、

味がある!味がある!と言って美味しそうに完食(少量)しました。その翌日12日(水)容

態が思わしくない。心臓が痛む。父が珍しく病院へ行くと言い出したものの、自力歩行は無理。

救急車を呼び即病院へ。2日早めで入院となりました。その日は約半日を病院で過ごし、夕方お

通夜のお勤めもあり足早に病院を後にしました。これが父との今生のお別れとなりました。

享年86歳。他人には分からぬ心臓の痛みと闘い、腎不全とも闘い、最期は眠るように息を引き

取りました。悲しく辛いけど、周りから見ると、「しっかり、がんばって」も大事かもしれない

が、「ありのまま・そのまま」を認めあうことは、もっと大切である。みんな「生・老・病・

死」の無常の世を逃れがたく生きているのだから。。。私のいのちもいずれ逝く道(人生)。

人と人としてのお別れはしましたが、ただ別れていくだけのいのち(人生)だったらとても虚し

い気がします。

先に逝って待ってね。父曰く、先にお浄土という仏さまの国へ行って待ってるからね!

また会おうね!という仏国土からの呼び声があるからこそ、私も、この世の縁尽きてこの世を去

るまでの間、また父に会おうね!という思いがあるからこそ、父と母から戴いたいのち(人生)

をこれからも歩ませて頂きたいと思います。

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