今月の釈迦説法
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今月の釈迦説法

釈迦が菩提樹の下で悟り、説いた教えとは中道(ちゅうどう)、縁起(えんぎ)、四聖諦(ししょうたい)、八正道(はっしょうどう) の四つの真理から成り立っています。
これらの修行を積むことによって煩悩をなくし、結果として苦を克服することができるとされています。

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2019年9月

人生は苦(ストレス)なり

人間だからこそ、生き方に迷う

仏教を開かれたお釈迦様は、人生は「苦」なりとお説き下さいました。しかし、私たちの生活を

みても毎日この「苦」を感じながら生活をされてある方はそういないと思います。この「苦」を

現代風に言うならば、「ストレス」と言ってもいいのではないでしょうか。今の現代社会は、

過剰なストレス社会と言われています。病院へ行っても、これはストレスからですね。と診断さ

ることも、しばしばです。

学校へ行っても、友人間でのストレス、会社でも上司や取引先の方との人間関係でのストレス、

家へ帰ると家族間でのストレス等々。挙げていくときりがありません。そもそもこのストレスと

いうのは、自分の思い(気持ち)が思い通りにならない事が原因のような気がします。もし、自

分の思い通りの人生を歩んだり人を思い通りに動かし操る事が出来るのであれば、苦しみストレ

スを抱えて生きる人はいないはずです。

家庭不和だったり、老いていくという苦しみ、病気の苦しみ、失業や育児、介護等々挙げていく

と、これもきりがない訳ですが、私の人生は、「思い通りにはならない」のです。だからこそ、

そこから、苦しみや悩み、ストレスがあるのです。人生を思い通りに生きる事が出来ればどれだ

け良いことかとよく思う訳ですが、その心の隙間に入り込み人生を操る新興宗教も少なくありま

せん。そこには、神や仏にすがり、何とか人生を思い通りに生きたいという心があるからです。

では、自分の愛する家族や友人知人やペットのお別れ(死)に際し、心を痛め涙し苦しみ辛い思

いをしたことはありませんか?憎み恨む人をいきなり今から好きにあり、付き合うことができま

すか?自分の欲しい物を全て手に入れ心の底から満足してますか?喜怒哀楽という自身の感情

を、どんな時でも自在にコントロールすることはできますか?いかがでしょうか?

この問いに全問「はい」と答えることができるなら、その方はただの嘘つきか、人としての感情

が全くない人間のどちらかです。仏教では、何でも自分の思い通りになると考える心を、

『驕慢心』(きょうまんしん)と言います。この驕慢心という「おごり」「たかぶり」の心が人

の人生を狂わせるのです。人生が思い通りになるという考え方は、とても危険です。

つまり、私たちは生きている限りこの「苦」=ストレスからは、逃れなれないのです。いかに上

手に「苦」ストレスと向き合い付き合っていくかが大事なことではないでしょうか。チャップリ

ンの言葉に、「人生は一部を見れば悲劇、全部を見れば喜劇」と言っているように、過ぎ去れ

ば、あんなこともあったなと苦笑いを浮かべることもあるように、人生の一コマ一コマは思い通

りにはならない「悲劇」の連続かもしれませんが、思い通りにならない現実を踏まえて、人生を

振り返った時に、これでよかった。と思えたならば、そのその人生は、「喜劇」と言えるのでは

ないでしょうか。

受け入れやすいことばかりを受け入れるのではなく、受け入れ難いことばかりを受け入れていか

ねばならないのが、この人生を歩むことではないでしょうか。その受け入れ難いことを受け入れ

ていく心を養い育ててくれるのが、仏さまの教えつまり仏教です。

「藁にもすがる思い」という言葉がありますが、掴んだ物が藁だったら沈んでしまいます。

掴んでも沈まない何かを皆さまも見つけられてはいかがでしょうか。生き方が変わるかもしれま

せんよ。

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