今月の釈迦説法
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今月の釈迦説法

釈迦が菩提樹の下で悟り、説いた教えとは中道(ちゅうどう)、縁起(えんぎ)、四聖諦(ししょうたい)、八正道(はっしょうどう) の四つの真理から成り立っています。
これらの修行を積むことによって煩悩をなくし、結果として苦を克服することができるとされています。

概要写真

2020年8月

目を覚ませ

家族と過ごすこと

親から愛されること

今生きていること

当り前なんてない

目を覚ませ

長壽寺(長崎)

 

日々を忙しく過ごしていると、周りのものがしっかり見えなくなりがちですが、私たちは毎日、

実に多くの人や物に支えられながら生きています。みなさんはそれが当たり前になってしまい、

大切なものが見えなくなっているのではありませんか?

さとりを開かれたお釈迦さまは「覚者」とも表現されます。英語で言えば「Awakened One」

(目覚めたもの)つまり、全てが見えている存在です。

それに対して、私たちは全てが見えていると思い込んでいるだけで、実はぼんやりとしか見えて

いません。「縁起」やすべてのものは移り変わるという「諸行無常」の真理がいつもしっかり見

えていれば、この世の中に当たり前のものがなくなり、すべてのものが尊く感じられるようにな

るのではないでしょうか。

補足

ありがとうの反対語など考えたこともありませんでした。答えは「当たり前」「ありがとう」は

漢字で書くと「有難う」「有難し」という意味です。そうあることが難しい、稀である。

めったにない事にめぐりあう。すなわち奇跡ということです。

奇跡の反対は、「当然」とか「当たり前」我々は、毎日起こる出来事を、当たり前だと思って過

ごしています。歩けるのが当たり前。目が見え、耳が聞こえるのが当たり前。手足が動くのが当

たり前。毎日目が覚めるのが、当たり前。食事ができるのが、当たり前。息ができるのが当たり

前。友達といつも会えるのが、当たり前。太陽が毎朝昇るのが、当たり前。生まれてきたのが当

たり前。夫(妻)子どもたちが毎日帰ってくるのが、当たり前。そして生きていることさえ当た

り前。

以前とある夫婦の話を聞いたことがあります。毎晩の夕食での晩酌の時、いつも無口な夫が、

「ちょっとお酌をしれくれないか?」と珍しく妻に言った。台所の後片付けをしていた妻は、

「今、忙しいから自分でやって!」と答えた。夫は少し寂しそうだったが、手酌で酒をついだ。

その2~3時間後、夫は急に倒れ、救急車で運ばれ帰らぬ人となってしまった。それから妻は、

何故あの時、夫にお酌をしてあげなかったのかと、ずっと悔やんだという。あの時何故、もっと

優しい声で、こぼれるような笑顔で、感謝の言葉で、接することができなかったのかと・・・。

誰しも、今日と同じ日が明日も繰り返されると思う。今日、誰かと出逢い、話をし、笑い、食事

をして仕事ができる。こんな当たり前だと思うことが、本当は奇跡の連続なのだ。

 

「有ること難し」

 

生きて、出逢う、という奇跡の連続に、「ありがとう」を言わずにいられない。

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