今月の釈迦説法
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今月の釈迦説法

釈迦が菩提樹の下で悟り、説いた教えとは中道(ちゅうどう)、縁起(えんぎ)、四聖諦(ししょうたい)、八正道(はっしょうどう) の四つの真理から成り立っています。
これらの修行を積むことによって煩悩をなくし、結果として苦を克服することができるとされています。

概要写真

2020年11月

つくられた幸せ

つくられた幸せでインスタ疲れ
本当の幸せは写真映えしない
日常の温かさの中に光っている

佛光寺(京都)

これは、「お寺の掲示板界」で最も有名といっても過言ではない、京都市街にある真宗佛光寺派

本山佛光寺の標語です。

佛光寺は、掲示伝道に昔から力を入れていて、過去にこちらの掲示板の標語が話題を呼び、それ

らを集めた本が出版されたほどです。佛光寺の標語はタイムリーな話題を頻繁に盛り込んでくる

のですが、今回は写真共有アプリケーションのインスタグラム。

2017年は、「インスタ映え」という言葉が流行語になりました。SNSは、コミュニケーション

を取る上で大変便利な反面、人々に苦しみや疲労をもたらしているのも事実です。

最近では「SNS疲れ」という言葉が話題になっています。この標語では、「いいね」をもらう

ために、リア充ぶりをアピールした写真などをあげることを「つくられた幸せ」と呼んでいま

す。若者を中心に利用者の多くが他人の評価に執着し、その執着心が心理的な疲労になっている

点を、短い標語の中でうまく突いています。

ありのままを見せればいいはずなのに、SNS上では幸せな姿や楽しい姿を演じなければならな

い。そして、SNS上の他者の幸せな姿と自分の姿を比較してしまう。そうなると、疲れるのは

当然だと思います。インスタグラムなどに載せられている写真はすべて過去のものにすぎませ

ん。たとえ数秒前の写真だとしても、過去は過去です。それが周囲からどのような評価を得るの

かが気になっているわけですから、過去や他者にとらわれて、いまへの集中が妨げられているの

です。SNS上にある過去ではなく、いまのリアルな輝きを探すことに集中してみませんか。

 

補足
2003年に大ヒットしたSMAPが歌う「世界に一つだけの花」という歌がありました。

まずはその歌の歌詞から。

 

花屋の店先に並んだ
いろんな花を見ていた
ひとそれぞれ好みはあるけど
どれもみんなきれいだね
この中で誰が一番だなんて
争う事もしないで
バケツの中誇らしげに
しゃんと胸を張っている

それなのに僕ら人間は
どうしてこうも比べたがる?
一人一人違うのにその中で
一番になりたがる?

そうさ 僕らは
世界に一つだけの花
一人一人違う種を持つ
その花を咲かさせることだけに
一生懸命になればいい
困ったように笑いながら
ずっと迷ってる人がいる
頑張って咲いた花はどれも
きれいだから仕方ないね
やっと店から出てきた
その人が抱えていた
色とりどりの花束と
うれしそうな横顔

名前も知らなかったけれど
あの日僕に笑顔をくれた
誰も気づかないような場所で
咲いてた花のように

そうさ 僕らも
世界に一つだけの花
一人一人違う種を持つ
その花を咲かせることだけに
一生懸命になればいい

小さい花や大きな花
一つとして同じものはないから
NO.1にならなくてもいい
もともと特別なOnly one

「世界に一つだけの花」という歌は、仏説阿弥陀経というお経がもとになっています。

「世界に一つだけの花 一人一人違う種を持つ その花を咲かせることだけに 一生懸命になれ

ばいい」実は、このフレーズが、仏説阿弥陀経なんです。

仏説阿弥陀経ではここのフレーズを、「池中蓮華 大如車輪 青色青光 黄色黄光 赤色赤光

白色白光」(極楽浄土の池には大輪の蓮の花が咲いていて、青い花は青い光を放ち、黄色い花は

黄色い光を放ち、赤い花は赤い光を放ち、白い花は白い光を放ち、それぞれに光り輝いている。

と説いています。花の色はその花が持っている個性です。本当は青い光を放ちたいのに、黄色い

光を光らせようしなければならなかったり、赤い光をもって輝きたいのに、白い光を放とうとし

たりと。。。

私たちの人生もこの世を生きていく上で、実にさまざまな人生(生き方)があります。人はみん

な違います。スポーツに長けてる人、社交的な人、営業が得意な人、話し上手な人、それぞれそ

の真逆も然り。人はそれぞれの個性を持っています。長い人生において私たちは、私という物差

しで人の価値を判断しがちです。その物差しを基に私以外の人を測量してるのが私です。

それぞれが違う個性を認め合うこと。みんな違ってみんないいんです。「世界に一つだけの花

一人一人違う種を持つ その花を咲かせることだけに 一生懸命になればいい」これが正しいと

いう事を押し付けず、みんな違ってみんないいという精神こそが、それぞれの個性を認め合うこ

とではないでしょうか。

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