今月の釈迦説法
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今月の釈迦説法

釈迦が菩提樹の下で悟り、説いた教えとは中道(ちゅうどう)、縁起(えんぎ)、四聖諦(ししょうたい)、八正道(はっしょうどう) の四つの真理から成り立っています。
これらの修行を積むことによって煩悩をなくし、結果として苦を克服することができるとされています。

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2021年7月

いま、ここ、自分

他人と過去は変えられないが

自分と未来は変えられる

 

築地本願寺(東京)

 

この言葉はカナダの精神科医エリック・バーンの言葉です。私たちはさまざまな悩みを抱えて生

きていますが、実際に人々の悩みを聞いてみると、悩みの大半は「他人」や「過去」の問題に集

中します。自分の力ではコントロールできないこの二つの問題に多くの人々は引きずられて疲弊

してしまっているのです。

『中部経典(マッジマ・ニカーヤ)』の中に、次のような言葉があります。過去を振り返るな、

未来を追い求めるな。過去となったものはすでに捨て去られたもの、一方、未来にあるものはい

まだ到達しないもの。そこで、いまあるものをそれぞれについて観察し、左右されず、動揺せず

に、それを認知して、増大させよ。今日の義務をこそ熱心にせよ、明日の死を知り得る人はない

のだから。(中村元監修『原始仏典〈第7巻〉中部経典4』春秋社)

人生がうまくいっていないときには、過去や未来の世界を心が漂うかのように、無意識のうちに

現実逃避をしているものです。しかし、大切なのは過去でも未来でもなく、現在です。

自分ではコントロールできない「他人」や「過去」の問題をとりあえず脇に置いて、

「いま、ここ、自分」の問題に集中する。これが未来をよりよいものにする一つの方法といえる

でしょう。

 

補足

私たちは、この世に生を受けこの世の縁尽きてこの世を去っていくまでの間、限られた「時間」

の中で、今ここに生かされて生きています。そしてこの時間軸は3つしかありません。一つ目は

「過去」、誰しも過去の過ちや若気の至りというものがあります。大切なのは、過去から学び、

同じ過ちを繰り返さないことです。それに過ぎ去った過去は消し去る事もできませんが、よりよ

い人間関係を構築していく上では、「蒸し返さない」という事が大事でしょう。つまり、過ぎ去

った事は、忘れるということです。相手を許すって事は、忘れることです。忘れないからまた蒸

し返すのが人間です。忘れないより、忘れる努力をしましょう。二つ目は「未来」、私たちは未

来に対して不安を抱えています。今でいうなら、年金はあるのだろうか?とか。

就職活動をしてる若い世代にアンケートをとったところ、会社に入って働いて定年まで勤めたと

ころ、無事に年金を受け取る事ができるのだろうかという不安を抱えている若者が増えているそ

うです。仮に22歳だとして年金受給は43年後の話です。(汗)

43年後の未来がどのような未来になっているかなど、誰にも想像すらつきませんし、スーパー

コンピューターを使っても答えは出てこないでしょう。それどころか43年後にその会社がある

かどうかも分かりません。

スマホが普及する10数年前、ここまでスマホ時代が来ようと誰が想像できたでしょうか。取り

越し苦労という言葉もありますように未来をあまり悲観的に考えない方が良いかもしれません

ね。3つ目は「現在」、今の積み重ねが、振り返ると過去になり、今の歩みが未来へと繋がりま

す。そう考えると私たちが生きていく上で大切な時間軸は、「現在」です。今でしょ!

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