今月の釈迦説法
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今月の釈迦説法

釈迦が菩提樹の下で悟り、説いた教えとは中道(ちゅうどう)、縁起(えんぎ)、四聖諦(ししょうたい)、八正道(はっしょうどう) の四つの真理から成り立っています。
これらの修行を積むことによって煩悩をなくし、結果として苦を克服することができるとされています。

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2021年9月

坊主はお経

男は度胸

女は愛嬌

坊主はお経

 

大秀寺(東京)

 

ジェンダーフリー的な観点からは、男女の性差をあまり強調すべきではないのでしょうが、「男

は度胸、女は愛嬌、」は誰もが耳にしたフレーズではあります。

最後の「坊主はお経」は僧侶にとっては毎日のお勤めです。みなさんはもっぱら音としてお経に

接しているため、法事の時など時折睡魔に襲われることもあるでしょう。

しかし、お経は物語であり、智慧でもあります。現代語訳されたお経を読むと、実はこういう意

味だったのかと、目を見開かれる思いをすることがあります。

そもそも、お経がどのようにしてつくられたか、ご存じですか?インドのお釈迦さまは35歳でさ

とりをひらかれ、80歳で亡くなられました。45年間布教をされましたが、書き言葉で教えを残さ

れることはありませんでした。

そこでお釈迦さまが亡くなった後、お弟子さんたちが集まって会議(結集けつじゅう)が開かれ

ます。そこでお釈迦さまの生前の言行の記録をまとめたものがお経なのです。

ですから、ほとんどのお経は「如是我聞」(このように私は聞きました)という言葉で始まりま

す。一度、法事の際に僧侶が読むお経に耳を澄まして確認してみてください。お経の中で日本人

に最もなじみのある『般若心経』の中では、「存在」とは何か、それは「空」であるという哲学

的な問答が展開されています。また、『阿弥陀経』の中では浄土の世界が広がっています。

世界には無数のお経があります。お経の中身にも興味を持ってみてはいかがでしょうか。

 

補足

お通夜や葬儀、その後の年忌法事なので読まれる「お経」上記でも述べてあるように、お経はお

釈迦さまが説かれたお言葉がそのまま漢訳されてものであります。

なぜお釈迦さまは文字として残されなかったのでしょうか。それは、お釈迦さまが亡くなられた

後、文字を読むことが出来る者だけに独占されてしまう事を恐れたから、言葉だけで文字として

残されませんでした。そしてそのお言葉は、亡くなられた方に対して一度も説かれた事はありま

せん。しかしながら、法事を勤める時、故人の為つまり故人の魂を慰める為にお経を読んでいた

だかねばならないとか、法事を勤めお経を読んでもらわないと災いが起こるからという思いで法

事を依頼される方も少なくないようです。

気持ちは分からなくはないですが、この「法事」とは一体誰が誰の為に勤めるものでありましょ

うか。一般的には生きている私たちから亡き方の為に勤めるのが法事だと思われている方が多い

ようです。この法事とは略字でして、正確には「仏法行事」と言います。

「仏法」というのは、仏さまの教えを聞くという意味があり、仏さまの教えを聞く行事が仏法行

事であります。その「法」と「事」を取って法事というようになったのではないかと考えられま

す。ここで問題が生じます。誰が仏さまの教えを聞くのでしょうか?亡き方の為に勤めるのが法

事だとするならば、亡き方が仏さまの教えを聞く行事になってしまいますね。

なのでこれは逆でして、今ここに生かされて生きている私たちが、亡き方とのお別れや死という

悲しく辛い縁を通してこれから残された人生という道のりを歩んで行かねばならない私たちの為

に故人さまが身を引き換えにして与えて下さった尊いご縁であります。

なので、私たちが仏さまの教えを聞く行事であります。ちなみにお経を勤める時、読経と言いま

すが、読んで字の如く「読む経」なので、必ずお経の文字を目で追いながら読むものでありま

す。決してお焼香の時のBGMがお経ではありませんのご注意くださいね!

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