今月の釈迦説法
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今月の釈迦説法

釈迦が菩提樹の下で悟り、説いた教えとは中道(ちゅうどう)、縁起(えんぎ)、四聖諦(ししょうたい)、八正道(はっしょうどう) の四つの真理から成り立っています。
これらの修行を積むことによって煩悩をなくし、結果として苦を克服することができるとされています。

概要写真

2021年10月

「のぞみ」と「ひかり」

のぞみはありませんが

ひかりはあります

新幹線の駅員さん

本妙寺(千葉)

 

この標語は、心理学者の河合隼雄さんの逸話に基づくもので、名言集にも載っている言葉です。

新幹線の駅員さんに、「のぞみはもうありません」といわれて絶句した河合さんは、その後に

「ひかりはあります」といわれ、「なんと素晴らしい言葉だ!」と感激されたそうです。

駅員さんは「のぞみは終わり、ひかりならまだあります」と事実を述べただけなのでしょう。

終電近くならありうる話です。普通の人なら「そうですか。仕方ないな」で済ませるところで

しょうが、こうしたなにげない言葉に、河合さんは感銘を受けました。それはなぜか。

患者さんから自殺をほのめかすような切羽詰まった電話を受けていたから、らしいのです。

学会で出張していた河合さんは、自分が駆け付けたからといって何ができるのかと思いながら

も、とにかく夜遅い時間の新幹線の切符売り場に来た。そこで耳にした駅員さんのこの言葉に

希望を見出したのでしょう。仏教的に解釈すると、私たちが「のぞみ」を失っても、仏さまの

「ひかり」は私たちを照らして照らしています、と受け取れます。

仏さまのさまざまな智慧(ちえ)や慈悲(じひ)のはたらきは「ひかり」と表現されます。

それに対して、私たちはみな「無明」(むみょう)とよばれる大きな煩悩の闇を抱えています。

普段はなかなか仏さまの光の存在に気づきませんが、私たちの煩悩の闇を仏さまの智慧や慈悲

の光は常に照らしているのです。

 

補足

みなさんも一度は新幹線に乗られた事があるでしょう。随分と前から気になっていたことがあ

ります。それは座席配置です。通常ならバランスを考え座席配置は、2席(間に通路)2席。

或いは3席(間に通路)3席の方がバランスが良いのになと常々考えていました。

ところが新幹線の座席配置は、2席(間に通路)3席と非常にアンバランス的な座席配置です。

なぜだかお分かりでしょうか。

それは、新幹線に乗られるお客さんを孤独にしない為のJRの心配りだそうです。例えば新幹線

に乗る時、1名で乗る場合は除きますが、2名で乗る時はもちろん2人掛けの席で、3名で乗

る時は3人掛けの席。4名で乗る時は2人掛けの席を2つ。5名で乗る時は横一列で。6名で

乗る時は3人掛けの席を2つ。7名で乗る時は横一列に2人掛けの席を一つ。8名で乗る時は、

横一列にプラス3人掛けの席を一つ。9名の時は3人掛けの席を3列、10名の時は横一列を

2列といったように、お客さんが絶対に一人ぼっちにならないようになっています。そのこと

を表に出さない心配りは「おもてなし」と言えそうですね。

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