今月の釈迦説法
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今月の釈迦説法

釈迦が菩提樹の下で悟り、説いた教えとは中道(ちゅうどう)、縁起(えんぎ)、四聖諦(ししょうたい)、八正道(はっしょうどう) の四つの真理から成り立っています。
これらの修行を積むことによって煩悩をなくし、結果として苦を克服することができるとされています。

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2022年3月

ろうそくといのち

自分の残されたいのちはどのくらい?

ここに新品のろうそくがあるとします。火のついた瞬間がろうそくにとってのいのちのスタート

です。人で例えるならばこの世に生を受けた瞬間です。

私たちは、誰もが限られた時間の中で生きていると漠然とは分かっています。ではどのくらい限

られているのでしょうか。一番気になるところですが、こればかりは誰にも分かりません。

しかし、火のついたろうそくを眺めていることとよく似ています。火のついたろうそくを眺めて

いると、数時間(ろうそくの長さにもよる)かかるかもしれませんが燃え尽きて消えてしまうと

思ってしまいます。

毎年のようにテレビ新聞等で平均寿命が発表されます。2020(令和2)年の日本人の平均寿命

は、前年より男性は81.64歳、女性は87.74歳となり、ともに過去最高を更新したということで

す。100歳以上の人口数も51年連続最多更新中で昨年で86510人だそうです。

このまま更新し続けると、将来10万人超えは目前かもしれません。この平均寿命から今の実年齢

を差し引いて残りの数字が自身の残された人生時間と判断し人生設計をされてある方も少なくな

いようです。実はここで必ず誤算が生じます。

それはろうそくにとって一番の大敵とも言える「風」です。この風がいつどこからともなく吹い

てくるかは分かりません。つまり火のついたろうそくは、いつ消えるかは現時点では分からない

ということです。確実に言える事は、火のついたろうそくは必ず消えるということ。では、私自

身のいのちという灯はどうでしょうか。

残された残蝋ばかりを気にしているのが私自身ではないでしょうか。仏教の教えは、「今を生き

る」ための教えです。残された残蝋を気にしたり、すでに燃えてしまったろうそくを気にするの

ではなく「今を見つめる」ことが大切なのです。

以前以下の文面を目にしました。とても頷かせて頂いたのでご紹介したいと思います。

 

次のような銀行があるとします。その銀行は、毎朝あなたの口座へ86.400円振り込んでくれま

す。同時に、その口座の残高は毎日ゼロになります。86.400円の中でその日使いきれなかった金

額は全て消されてしまいます。あなただったらどうしますか。もちろん、毎日86.400円全額引き

出しますよね。私たちは誰もが同じような銀行を持っています。それは「時間」です。

毎朝、あなたに86.400秒が与えられます。毎晩、あなたが上手く使いきれなかった時間は消され

てしまいます。それは翌日には繰り越されません。それは貸し越しできません。毎日、あなたの

為に新しい口座が開かれます。そして毎晩、その日の残りは燃やされてしまいます。もし、あな

たがその日の預金を全て使い切らなければ、過去にさかのぼることはできません。あなたは今日

与えられた預金の中から今を生きないといけません。

だから、与えられた時間に最大限の投資をしましょう。時間の針は走り続けています。

1年の価値を理解するには落第した学生に聞いてみるといいでしょう。

1か月の価値を理解するには、低出生体重児(世間一般的に言う未熟児)を産まれた母親に聞いて

みるといいでしょう。

1週間の価値を理解するには、週刊新聞の編集者に聞いてみるといいでしょう。

1時間の価値を理解するには、待ち合わせをしている恋人たちに聞いてみるといいでしょう。

1分の価値を理解するには、電車をちょうど乗り過ごした人に聞いてみるといいでしょう。

1秒の価値を理解するには、たった今事故を避けることができた人に聞いてみるといいでしょう。

10分の1秒の価値を理解するには、オリンピックで銀メダルを取った人に聞いてみるといいでし

ょう。だからあなたの持っている一瞬一瞬を大切にしましょう。

そして時間は誰も代わってくれず誰も待ってくれないことを覚えましょう。昨日は過ぎ去ってし

まいました。明日はまだ分かりません今日は与えられるものです。だから英語では、「今」を

presentと言います。過去は過ぎ去ってしまったことです。未来もまだ見ぬものが未来です。

今の道のりが振り返ると過去になり、今の道のりが将来へとなります。大切なのは「今でしょ!」

 

 

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